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林 諒成長企業の社外CFO / 税理士

財務戦略

経営戦略を実現する財務戦略

定義

経営戦略を実現する財務戦略とは、経営者が実現したい経営戦略から逆算して、必要となる数字・資金・決算書・銀行取引・資金調達・経営管理の仕組みを設計し、会社に実装することである。

経営戦略を実現する財務戦略の定義

決算が出てから銀行に相談するのではなく、実現したい未来から先に数字をつくります。

  1. 原則 01

    分断しない

    税務・会計・財務・銀行取引を別々に扱わず、経営戦略から一気通貫で設計します。

  2. 原則 02

    循環させる

    一度きりの改善で終わらせず、構想から検証までの7つの工程を回し続けます。

  3. 原則 03

    相手を間違えない

    戦うべき相手は、銀行でも税理士でも借金でもありません。財務戦略のない経営そのものです。

根拠

なぜ、事業計画は作るのに財務戦略は作らないのか


多くの会社が、売上計画や事業計画は作ります。しかし、その計画を実行するために、いつ、いくらのおカネが必要になるかを先に計算している会社は多くありません。

会社は成長するほど、先に必要となるおカネが大きくなります。採用費、広告費、仕入資金、固定費、出店資金、設備投資、大型案件の運転資金。売上が立つ前に、支出が先行します。

このとき、月次の経営管理が成熟しないままで、取引銀行も昔からの金融機関だけで、キャッシュフローも見えていなければ、事業の成長速度に、財務の成長速度が追いつかなくなります。せっかくの成長機会を、資金を理由に見送ることになります。

次の売上をつくる前に、次の売上を支えられる経営基盤をつくる。

進む順序

順番を、逆にする

財務戦略の有無は、意思決定の順番に最もはっきり表れます。


よくある順番

起点:決算確定した過去の数字から始める

  1. 決算が出る

    過去1年の結果が確定する

  2. 銀行へ出す

    決算書を持って相談に行く

  3. 金額を聞く

    いくらまで借りられるかを尋ねる

  4. その範囲で投資する

    示された金額に合わせて計画を縮める

ここで終わる

投資できる金額を決めるのは、銀行になります。経営戦略が、調達できた金額の範囲まで縮みます。

私たちの順番

起点:構想実現したい未来から逆算して始める

  1. 構想

    実現したい経営を、先に言葉にする

  2. 設計

    現在地を数字で見て、必要な資金を設計する

  3. 調達

    調達できる財務体質をつくり、資金を用意する

  4. 投資と検証

    成長に投資し、検証して次の構想へ渡す

検証の結果が、次の構想になる

投資できる金額は、自社で設計します。起点が決算ではなく構想になり、財務があとから追いつきます。

この4段階は、財務戦略を設計・実装する7つの工程をまとめたものです。別の手順ではありません。

進め方

財務戦略を設計・実装する、7つの工程

サービスの種類にかかわらず共通して使う方法論です。一度きりの改善ではなく、会社の成長に財務戦略を追いつかせ続けるための循環として設計しています。7つ目まで進んだら、また1つ目に戻ります。


  1. 01

    構想を言葉にする

    3〜5年後に実現したい経営の姿を、経営者の言葉で言語化する。

  2. 02

    現在地を数字で見る

    過去3期の財務、当期業績、管理会計、借入、銀行取引を整理し、現在地を確定させる。

  3. 03

    利益とキャッシュを残す

    月次決算、部門別・案件別の採算、損益分岐点を可視化する。

  4. 04

    必要な資金を設計する

    3年間の財務計画、12か月のキャッシュフロー、必要運転資金と投資資金を算出する。

  5. 05

    資金調達力をつくる

    決算書を設計し、バンクフォーメーションを組み、必要資金を調達できる財務体質にする。

  6. 06

    成長投資に使う

    採用、広告、仕入、出店、設備、新規事業、M&A への投資判断を数字で支える。

  7. 07

    検証し、次へ進む

    予実と年間着地を毎月確認し、次の一手を決める。

検証の結果が、次の構想になる。ここまでが一巡です。

つまずきやすい点

戦う相手は、財務戦略のない経営

銀行が敵なのではありません。税理士が敵なのでもありません。借金が悪いのでもありません。成長を止めるのは、次のような状態です。


  • 単発の融資を繰り返している
  • 銀行任せになっている
  • 一行に依存している
  • 保証協会付き融資に依存している
  • プロパー融資がない
  • 当座貸越枠がない
  • 資金使途別の借入設計がない
  • 早すぎる節税で自己資本が薄い
  • 月次の数字が遅れている
  • 管理会計がない
  • 予実管理がない
  • キャッシュフロー計画がない
  • 銀行との継続的なコミュニケーションがない
  • 経営戦略と財務戦略が分断されている
銀行は敵じゃない。設計すれば最強の成長パートナーになる。

問題なのは、銀行が悪いことではなく、自社主導で銀行取引を設計していないことです。銀行にも、貸せる相手を判断するための基準があります。その基準を理解したうえで自社から設計しにいけば、銀行は成長のための最も安定した資金の出し手になります。

質問と回答

よくあるご質問


財務戦略と事業計画は、何が違いますか。
事業計画は「何をどれだけ売るか」を描くものであり、財務戦略は「それを実行するために、いつ・いくらのおカネが必要で、どう調達し、どう返すか」を設計するものです。多くの会社は事業計画は作りますが、財務戦略は作りません。事業計画だけでは、成長に必要な資金が不足したときに打つ手がなくなります。
まだ資金繰りに困っていませんが、財務戦略は必要ですか。
むしろ困っていないうちに着手すべきです。財務戦略は、必要になってから作るものではなく、次の成長ステージに先回りして準備するものです。会社が30億円になってから30億円企業の財務をつくるのでは遅く、業績が良く銀行からの評価が高いときほど、設計の選択肢が多く残っています。
顧問税理士がいますが、それでも財務戦略は別に必要ですか。
税務申告と財務戦略は目的が異なります。税務申告は過去の取引を法令に従って確定させる仕事であり、財務戦略は将来の経営戦略から逆算して資金と決算書を設計する仕事です。どちらが優れているという話ではなく、担っている役割が違います。当法人では、この両方を分断せずに一体で行っています。
財務戦略に取り組むと、どのくらいで変化が出ますか。
支援内容によって異なりますが、税務・財務顧問では最初の100日で、経営・財務の総合診断、3年間の経営・財務ロードマップ、財務戦略とバンクフォーメーションの設計図、月次の経営管理体制という4つの成果物をお渡ししています。これは資料が4つ増えるという意味ではなく、自社の現在地と、3年後に必要な資金と、次に何をすべきかが分かる状態になるという意味です。

本ページは財務戦略に関する一般的な考え方を示すものです。個別の税務判断、および融資の可否や条件については、会社ごとの状況によって結論が異なります。実際のご判断にあたっては個別にご相談ください。

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