銀行融資
銀行融資と、資金調達
銀行融資は、資金が必要になってから相談するものではなく、必要になる前に設計しておくものです。銀行は決算書と事業の状況から企業を評価し、その評価にもとづいて融資の可否・金額・条件を決めています。したがって、調達できる金額を変えたいのであれば、交渉ではなく、評価される側の構造を先に変える必要があります。このページでは、その順序を「評価される → 条件を良くする → 設計する」の3段階に分けて整理しています。
- 01
決算書・格付け・審査の3点で、いま自社がどう評価されているかを確定させる。
- 02
プロパー融資、当座貸越、経営者保証。条件の改善には進める順序がある。
- 03
最後に、資金使途の分類と取引金融機関の構成を自社主導で設計する。
成長している会社ほど、先に必要となるおカネが大きくなります。採用、広告、仕入、出店、設備投資。売上が伸びる前に、支出が先に立ちます。
このとき問題になるのは、資金が足りないことそのものではありません。必要になった時点で初めて銀行へ行く、という順序のほうです。決算が出てから相談し、借りられる金額を聞き、その範囲で投資を決める。多くの会社がこの順番になっています。
銀行が悪いわけではありません。銀行には銀行の評価の仕組みがあり、それは公開された制度と、実務上の慣行の両方で成り立っています。問題は、その仕組みを前提に自社の側を設計していないことです。
銀行は敵じゃない。設計すれば最強の成長パートナーになる。
01 — Evaluated
まず、どう評価されているかを知る。
銀行が何を見て、どう判断しているか。ここが分からないまま条件だけを交渉しても動きません。自社の現在地を、銀行の目で確認するところから始めます。
決算書を、銀行の目で読む
銀行が決算書のどこを見ているのかを10項目で整理します。預金・売掛金・在庫・借入金・純資産といった実態を確認し、債務償還年数と実質純資産という2つの判断基準から、自社の調達余力を測ります。
詳しく見る →銀行格付けを上げる
銀行が企業をどう評価し、その評価をどう改善するかを整理します。債務償還年数・自己資本比率など見られる指標と、金融検査マニュアル廃止後の実務をふまえ、改善に着手します。
詳しく見る →融資審査で見られること
金融機関が融資審査で必ず確認している10項目を審査分析します。資金使途、貸借対照表の健全性、格付け、収益性、事業計画から経営者の定性面までを整理し、見せ方・伝え方を整えます。
詳しく見る →
02 — Improved
次に、条件を良くする。
評価の構造が分かれば、変えられる部分が見えてきます。保証協会付きからプロパー融資へ、都度の借入から融資枠へ、経営者保証のある状態から外れた状態へ。順序があります。
03 — Designed
最後に、自社主導で設計する。
個別の融資を有利にする話ではなく、必要なときに必要な金額を調達できる状態そのものをつくります。資金使途の分類と、取引金融機関の構成を先に決めておくことが要になります。
考え方
個別の融資ではなく、調達できる状態をつくる
実務の手順の背景にある考え方と、成長ステージごとの論点は、次の4ページにまとめています。
支援の形
設計と実行を、一緒に行う
ここまでの内容を自社だけで進めることもできます。実際に必要なのは、順序と判断基準です。外部の力を使う場合、林 諒が関わる形は次の4つです。
本ページおよび配下のガイドは、公開されている制度資料と実務経験にもとづく一般的な考え方を示すものです。融資の可否・金額・条件は、会社ごとの状況および金融機関の判断によって異なります。